愛犬が突然、手や顔を熱心にペロペロと舐めてくることはありませんか?「犬 が 舐め て くる」行動には、実は言葉にできない様々なメッセージが隠されています。うちの愛犬も、私が帰宅した時やソファでくつろいでいる時に、まるで職人のような手つきで執拗に舐めてくることがあり、最初は心配したものです。今回は、そんな愛犬の可愛いけれど時に困ってしまう「舐める行動」について、飼い主目線でその理由と、我が家で効果のあった優しい対策をまとめました。

犬が舐めてくる主な理由と部位別のメッセージ
犬が人間を舐める行動には、本能的な欲求から感情の表現まで、いくつかのパターンがあります。まず、犬 が 舐め て くる 理由として最も多いのが「愛情表現」や「信頼の証」です。野生時代に仲間同士の親愛の情を示すために舐め合っていた名残が、大好きな飼い主さんに対して現れているのです。
また、舐める「部位」によっても、彼らが伝えたいメッセージは微妙に異なります。例えば「手」を舐めてくるときは、遊んでほしい、おやつがほしいといった「おねだり」や「甘え」の意味合いが強いです。一方で「顔や口元」を舐めるのは、飼い主さんをリーダーとして敬い、敵意がないことを示す「服従」や、純粋な「大好き!」のサインであることが多いと言われています。

手や顔を舐めすぎる愛犬にうちが試したやめさせるステップ
愛犬からの愛情表現は嬉しいものですが、過剰に舐められると衛生面や皮膚トラブルが心配になります。特に顔や傷口を舐められるのは避けたいところ。そこで、我が家で「舐め癖」を落ち着かせるために実践して効果があった2つのステップをご紹介します。
最初のステップは、「舐められたら静かに立ち上がって無視する」ことです。舐められた瞬間に大声を出すと、犬は「構ってもらえた!」と勘違いして、さらにエスカレートしてしまいます。無言で立ち上がり、別の部屋に行くなどして完全に視線を外します。これを繰り返すことで、「舐めると大好きな飼い主がいなくなる」と学習してくれます。その後、落ち着いたら「オスワリ」などの指示を出し、できたら褒めるというステップへ移行するのが効果的でした。

ストレスや愛情表現を見分ける飼い主チェックリスト
犬の舐め行動は、すべてがポジティブな愛情表現とは限りません。中には、不安やストレスを感じているサインとして、自分自身や飼い主さんを舐め続けている場合もあります。愛犬のペロペロが「安心のサイン」なのか「SOS」なのかを見分けるために、以下のチェックリストを参考にしてみてください。
まず、舐めているときの愛犬の「表情や姿勢」に注目しましょう。耳が後ろにペタッと倒れ、体全体が強張っている場合や、ハァハァと荒い息を伴っている場合は、ストレスや不安を感じている可能性が高いです。逆に、目がトロンとしていて、尻尾をゆっくりと大きく振っているようなリラックスした状態であれば、それは純粋な愛情表現や甘えたい気持ちの表れです。他のワンちゃんの様子を見比べるのも参考になりますが、まずは「うちの子」の普段の様子と比べて観察してあげることが大切です。
舐め行動が異常なとき、いつ獣医に相談するべき?
基本的にはコミュニケーションの一環ですが、明らかに「異常」と感じるレベルであれば、早めに動物病院を受診することをおすすめします。例えば、愛犬が自分の手足を血がにじむほど舐め壊している場合や皮膚が赤く腫れている場合は、アレルギーや皮膚炎、関節の痛みなどを紛らわせるために舐めている可能性があります。
また、これまでは全く舐めてこなかった子が、急に特定の場所を舐め続けるようになった場合も要注意です。体調不良や痛みを隠そうとするストレスから、自傷行為に近い形で舐め行動が出ているケースがあります。「ただの甘えん坊だから」と放置せず、少しでも「いつもと違うな」と感じたら、獣医師に相談して医学的な原因がないかを確認してもらいましょう。
犬の舐め癖に関するよくある質問(FAQ)
Q. 犬が寝る前に布団や私の手をずっと舐めてくるのはなぜですか?
寝る前にペロペロと舐めるのは、犬にとって「入眠儀式」のようなものです。舐めることで脳内にリラックス物質が分泌され、自分自身の気持ちを落ち着かせて眠りに入ろうとしています。また、大好きな飼い主さんの匂いに包まれて安心したい心理もあります。あまりに執拗でなければ、優しく声をかけて安心させてあげてください。
Q. 怒られた後に犬が手を舐めてくるのは、反省しているからですか?
いたずらをして叱られた後に犬が手を舐めてくるのは、「もう怒らないで」「仲直りしよう」という、犬なりの「宥和(ゆうわ)シグナル」です。決して反省して謝っているわけではなく、「あなたの敵ではないので、落ち着いてください」と相手の興奮を鎮めようとしています。舐めてきたら、それ以上は怒らずに、一度お互いにクールダウンする時間を取りましょう。
※この記事は獣医師の診断に代わるものではありません。体調に不安があるときは、かかりつけ獣医に相談してください。